far from there
 
 
 
覚えてるよ あの雪の道を独り歩いたこと
私は貴方の手を振り切って
もう ただ強がって 意地になって
 
先も知らない長い長い道
暗く突き刺す空気
 
誰も追いかけてきてはくれない
当然だ
 
 
脇を通っていく誰かは声をかけてもくれない 知らない町の人
 
「安らぎなんていらない」
そう呟いてみたりもした
でも涙が出た
 
 
 

 
 
まるであの時のように
今の私は独りだ
 
息が白いし 脚は強張ってもう一歩も歩きたくない
 
ああ、また涙がこぼれた
 
その涙を飲み込む度に
あの時のようにまた一歩意地になって
 
 
永遠に続くのか
心の中はみんな変わったのに 何も変わらない道は