占星
気が付けば、荒れ果てた大地の上に一人立つ
薄汚れ擦り切れた衣だけを身に纏い
冷たく裂ける夜の空気
冥く蒼い空
満天の星々を見上げ思い出すのは故郷の空か
それとも空想の中にだけ見たあの国の空だったろうか
ああ、無数の星よ 私に力を!
その力で私は奇跡を起こしてみせる
次の瞬間に血を吐いて力尽きても構わない
何故この空気は冷たいのだろう
その冷たさこそが あの懐かしき空を心に刻みつける
そして無数の星々は
見上げ
ああ、あまりにも遠い
私はあまりにも小さい
小さすぎるのだ
どこかへ辿り着くことすら
この小さな足で
誰かに声を届けることすら
この小さな声で
叫ぶ
無意味だ
叫ぶ
ああ
お願い 届いて 届いて
お願い
お願い