目の前に広がるのは朽ちた世界、果てない廃墟。
人類の脳内に組み込まれた「記憶端末装置」の中には、ある大きな戦争の歴史が残っている。遍く世界へと伝播し、やがて文明社会を終焉へと導いた大戦。しかし、それが現実に起こった出来事の記録なのかどうかは判然としない。
人々は自らが持つ「記憶の欠片」を装置によって互いに共有していた。全人類規模で混ざり合った膨大な記憶データは元々の由来を失い、歴史にとってはもはや褪せた思い出でしかない。ただ、人々は言葉を交わすのと同じように記憶を交わし、かつての世界の名残のように残された居住区で日々を過ごしていた。

人々の記憶に残された物語を集め、読み進めるゲームです。アドベンチャー要素も少しありますが、基本的にはクリック操作で短い読み物を読むだけの、とてもコンパクトなノベル形式のゲームとなっています。
「放置システム」を搭載しており、ゲームを閉じてから現実で一定時間が経過すると新たな物語を読むことができます。それ以外にも簡単な収集要素などがあり、少しずつ世界に残された記憶が明らかになっていきます。
そこからどういった真実を導き出すのか、やがて訪れる物語の結末の果てに、あなたの記憶に残ったものから解き明かしてみてください。