いっそ百年の時が一度に過ぎてしまえばいいのに
私の存在を裁き
私の心を責めたてる支配者の御心よ
世界が生き続け
その意味を考え続ける限り
私は総てを彼へと捧げねばならない
それよりも
百年の過去に別れを告げた兄弟へ
この身を砕き、心を切り裂く時の流れの中で
残された時が過ぎ去り、全てが終われば、もう一度
もう一度、陽と負の彼岸の果てに
いっそ百年の時が一度に過ぎてしまえばいいと願う
この瞬間、一瞬のうちに全て終わってしまえばいいと願う
心無い陽光に照らされて願う
祈る神のいない、自らの内に広がる時間、絶対零度の星々の奥で