いつもと違う暮らしに憧れて、
冷たい土に覆われた森の中
朽ち果てた建物の中に作った隠れ処

日が沈む前に帰らなきゃ
寝室の窓から眺める曇り景色、その街並み

どうしても朝が待ちきれなくて
思わず夜更かしした
森の影に 街の灯かり

ひび割れた白い壁に手のひらで触れた
その感触をいまだに覚えている

いつかは誰かを招こうと思っていた
そうして待っているうちに日は暮れて、
冬がきて また季節は過ぎていく

いつも夜明けが待ち遠しかった
街の遥か上を通り過ぎていく嵐
大気が雲と一緒に時間を運ぶ

そこにあるべき時間はどこか吹き去ってしまった
今という瞬間は待っていてはくれないのだ
わたし自身が走らなくては

今はもう鳴らなくなった鐘の音が風に運ばれていく
木々の濃い影から眺めた街の灯かり
日々はいつも鮮やかに過ぎていくのだろう
この肌が世界に触れている限りは

いつかは誰かと歩いていこうと思っていた
ならば走らなければならないのだろう
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