見慣れた道
光を湛えるのは空の果てだけ





それでも、さあ、わたしはどこかへ行けるのか
この見慣れた道をたどって
ぽつりと漏らす言葉は、幽霊のようにこの場にとどまって
いつかあふれ出す前に、わたしはここからいなくなるのか
滲むガラス 息苦しさ 覚えてしまった帰り道
走り出しても、今は、きっと家に着くだけだろう
わたしはどこかへ行けるのか
この見慣れた道をたどっていって