明るい場所へ行こう
太陽も月もなく、ただ白い光が降る空の下に
分厚く黒いかたまりの下から抜け出せば、その場所に
私はまぶしい光を見上げる

明るい場所に行こう
白い光と白い光だけをつないでいって
息をすれば光の粒が肺に満ちる
目をつむればまぶたに光のつもる

明るくてよく見える場所で
私の首筋をなぞってほしい
指先までひとつの線で

そこに何も感じられなくていい

流せるだけの血は壁の向こうで流してきたから
歌えるだけの歌はもう歌いきってきたから
私が吐き出すべきものはもう何もない
もう何も残っていないから

罪悪感なんて感じることなく、この光を浴びることができる
誰かを汚すことなく触れることができる

裸足で歩いて
むき出しの手で誰かに触れて
歩いて